今や日本の糖尿病患者数は約740万人、予備軍も合わせると1.620万人以上と推定されています(02年、糖尿病実態調査:厚生労働省の統計より)。国民病とまでなった糖尿病は、まさに生活習慣病の王様なのです。皆さんも 良くご存知のように、糖尿病はインスリンというホルモンの不足した状態が慢性的に続きます。その結果、高血圧の状態が続き、血液中のブドウ糖が尿に含まれて排出されます。つまり、糖を含んだ尿が出る病気なので、「糖尿病」なのです。
どうして糖尿病になるの?
食事をすると、摂取したものはブドウ糖に変えられます。ブドウ糖は血液中に送りだされ、からだのエネルギー源となります。この時の、血液中のブドウ糖の量を「血糖値」といいます。血糖値は上がりすぎても下がりすぎてもいけません。血糖値を調節してからだの状態を正常に保っているのが、膵臓から分泌されるインスリンというホルモンなのです。
糖尿病の人は、インスリンの分泌量が少なくなっているので、血糖値が上がったままの状態(高血糖)が続いてしまいます。すると、からだの中に取り込んでもらえないブドウ糖が尿で排出されるのです。
ブドウ糖は悪いヤツ!?
高血糖になると、血液中にブドウ糖が溢れます。すると、本来からだのエネルギー源として働くブドウ糖が毒として作用してしまいます。まず、赤血球は酸素を運ぶのをとめてそまいます。さらに、糖化された たんぱく質はからだの中で自然に化学変化をおこしながら活性酸素を放出します。実は、これが糖尿病を悪化させる本当の原因だったのです。
こわ-い、こわーい糖尿病
糖尿病の初期は、ほとんど自覚症状がありません。まず、疲れやすい、からだがだるい、のどが渇く、尿が多くなる、飲料をたくさん飲みたくなる、といった程度です。けれど、症状が進むと、手足のしびれ、神経痛、動脈硬化、狭心症、心筋梗塞、脳梗塞、失明(眼の網膜が侵される)、尿毒症(腎臓の機能低下)など、糖尿病は油断していると、こわーい、こわーい合併症を引き起こす病気なのです。
膵臓はデリケート
インスリンを分泌する 膵臓は、もともと活性酸素を分解する力が低い臓器です。インスリンを産生する細胞は、活性酸素の害に耐えられずに死んでしまいます。つまし、糖化された たんぱく質がつくる活性酸素の毒が膵臓にダメージを与えているのです。

